熱電対を利用した測定器の構成について

 ところで、熱電対の計測器への接続や点C1やC2は異種金属の接続でも問題にならないのでしょうか。さらに、計測時に氷を用意して冷接点を摂氏0度に保つというのでは測定器としての実用性にも欠けます。
 そこで、冷接点補償回路を計測器に加えて、熱電対出力電圧を測定器の温度を相当の電圧を、B点での熱起電力に加算して表示するようにします。
 それでは、どうやってVadjなる電圧を得るのでしょうか。
MAX31855:標準アプリケーション回路

 熱電対はK、J、N、T、S、R、Eなど様々なタイプがあり、冷接点補償も使用する熱電対に合わせる必要があります。今は、測定機側の温度変化にも対応した冷接点に相当する基準電圧を生成するだけでなく、測定点(温接点)から発生する微小電圧を増幅し,さらに温度表示にデジタル変換するようなICも市販されています。(参考例マキシム社製MAX31855)

熱電対コネクタ  接続点の金属や、配線材料は異種の金属なのに影響はないのでしょうか。
アバウトな計測の場合や、変化を問題にする一時的な計測ならそれほど気にする必要はないかもしれませんが、精密な絶対値を継続的に得たいならば、熱電対に使用する専用のコネクタも必要になります。JIS規格では、熱電対の種類に合わせて、電極の金属特性や色まで取り決めがあります。( K:黄色 T:青 E:紫 )
 また経済的な理由で熱電対の素線を長く引き回せないために別の配線材料を用いる場合は、「補償導線」と呼ばれる熱電対素線と同等の材質の配線材を用います。接続するところは、測定点からの影響が少ない位置で、かつ両方の線の接続点が等しい温度になるように心がけます。
 端子形状は、左の黄色はミニチュア型、右の緑は標準型です。