最近、YouTube でも、Yokodai.JPの溶接機をホビーで使用されている動画を見ることができるようになりました。
今回は、カメラのリチウムイオンバッテリーを換装されている方の動画を拝見いたしましたが、この方が苦労されている事と、解決方法について取り上げてみたいと思います。この方は、弊社のWebサイトをよくご覧いただいているようで、「ニッケルタブに切り込みを入れる」「フットスイッチを利用したほうがよい」とおっしゃっています。
【ユーザが指摘した問題点1】 火花が飛んで溶接できないことがある。
【ユーザが指摘した問題点2】 HSW-01Aで、溶接強度が不足することがある。
の2点です。動画を拝見すると、リチウムイオンバッテリーこそ万力で固定されていらっしゃいますが、溶接ペンを両手で持ちながらトリガースイッチを押すという、”離れ業”をやっていらっしゃいます。さらに、ニッケル板が動かないよう指で押さえつけてながらの作業でした。そこで、Yokodai.JPとしては、次のように作業をされる事をお勧めいたします。
【Yokodai.JPが勧める改善点1】 フットスイッチを利用することで、溶接ペンの当て方に集中でき、安定した電極押下圧力を加えられるようになるため、火花が飛ぶことはほとんど無くなり、電極の溶着も低減します。
【Yokodai.JPが勧める改善点2】 ニッケル板を、テープで固定してから溶接するとともに、電池の電極を養生テープで保護し短絡を防止するようにしてください。
この2つの対策で、安心して安全に(最近よく耳にする言葉ですね)溶接でき、溶接強度も向上させることが可能です。
さらに、この方もリード線をニッケル版に半田付けする段階で、電池の被覆を溶かし短絡させてしまったと話されていますが、半田付けだけでなく、組付け時にもニッケル板の角が電池の被覆を破って短絡することもありますので、ニッケル板の角は丸く加工されることをお薦めします。