極性(+)(-)の選択

 Yokodai.JP製のスポット溶接機HSW-01A, HSW-02A, HSW-03は、極性のある直流スポット溶接機です。赤色のケーブルもしくは赤マーカーのあるほうが(+)極、青色のケーブルもしくは青マーカーのあるのが(-)極になります。
 溶接対象物(ワーク)により電極との間で生じるペルチェ効果が、交流スポット溶接機の場合相殺されるのに対して、直流スポット溶接機では電極の極性により吸熱と発熱がそれぞれの電極で発生することを意味します。多くの場合、発熱側となる(+)電極は、ワークに溶着する可能性が高くなったり、電極が消耗することになったりします。また、(-)電極側は吸熱が起きるため、温度が上がりにくく溶接強度が低下する可能性があります。
 これを積極的に利用していこうというのが弊社の01A,02A,03機の設計思想です。多くの溶接事例では、ワークの金属種別が異なっていたり、厚みや太さが異なっています。0.01mm厚と0.1mm厚の板材を溶接する場合、0.01mm材に(-)極側の電極を、0.1mm材に(+)極を当てることにより、薄い材が発熱で溶け切れること避けながら十分に溶接電流を流すことができます。
 このように電極の形状と極性を適正に選択することにより、厚さや材質など条件の異なるワークをより確実に溶接することができます。

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