バッテリー換装
をする前に!
<大切なこと> |
バッテリー換装は、「経費の節約」とともにリスクも伴います。成功のポイントは「バッテリーパックの構成を見極める」ことと「適切なバッテリーを選択すること」です。
単に容量の大きなバッテリーを選択すれば、性能が向上するわけではありません。 |
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バッテリーパック調査 |
最近のリチウムイオン電池を利用したバッテリーパックでは、基板に実装されたICが充放電回数をカウントし、規定回数を超えたバッテリーの動作を停止させるものもあります。このようなバッテリーパックでは、バッテリーのみを交換しても動作せず、カウンターをリセット(実際はICを交換する)することが必要な場合があります。取扱説明書に充放電回数などの記述があるはずですのでそれを参考に判断してください。 |
リチウムイオン電池の場合は、バッテリーパックに保護回路基板が内蔵されています。この基板は、過充電、過放電から電池を守るだけでなく、各電池のバランスを保ち安全を確保するという重要な役割を担っています。そのため0.001ボルト単位の設定がされていますので、交換する電池は同メーカーの同型番であることが求められます。 |
バッテリー選別
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バッテリーパックが高値で販売されている原因は、それだけ付加価値の高いものであるともいえます。スポット溶接のように電池に熱的なダメージを与えることなく接続する必要があることも一因ですが、それ以上に”特製のそろった電池を選別する”ことが重要です。何故ならば、電池を直列に接続して使用する場合、一つ性能の低い電池が混じっていれば、その電池がバッテリー全体の限界を決定してしまうからです。電池の性能を測定する装置は、専用のプローブなどを含めると数十万円を超えます。そこでアマチュア的には必要数の2~3倍ほど箱買いをして、購入時の電圧、充電終了後の電圧や一定負荷時の電圧低下(内部抵抗)などから特性の揃ったものを選別して組むことになります。特に外国製のリチウムイオン電池は、パナソニックやソニーなどの日本製に比べて、購入時の電圧のばらつきも数十倍と大きく、バランス充電しても寿命はかなり短かく、容量も誇大表示が多いそうです。
秋葉原の店頭で売られているリチウムイオン電池の大半は、日本製でないか、日本製であっても旧品種で生産後かなり日数の経過しているものが多いようですので、よい電池を入手することが大切です。(電池は生ものです!) |
組立時の注意
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バッテリーパックは、単に電池だけを直列(並列)接続して箱に収めたものではありません。バッテリー残量を示すインジケータや、ヒューズ、電流検出回路、保護回路基板などを組み合わせてあります。バッテリーパックを組み立てるという作業は、電源を入れたまま、電気製品の回路を修理するのに似ています。ちょっとのミスで、電子部品が破壊されたり、配線が赤熱して燃え上がることもあり得ますので、十分な注意と的確な作業方法が求められます。とは言っても、メーカー製の電池パックも人の手で組み立てられていますので挑戦してみてください。 |
再度の注意喚起
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バッテリーパック分解ならびにバッテリーの換装は、工作に伴う一般的な怪我のほかに、ショート(電池の短絡)による火傷の危険性もあります。また、バッテリーの換装中や工作に起因する火災発生の恐れもありますので、十分ご注意ください。Yokodai.JPは、ここに記述している内容および運用結果等について責任をもつことは一切できませんのでご了承の上ご覧ください。 |
詳細組立事例
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リチウムイオン電池パック7S3P換装
(詳細ページはこちら)
ここでは、台湾メーカ製の7S3P 25.9Vバッテリーパックのバッテリー換装法を別ページで詳しく述べます。換装する場合、元の状態を記憶しておくために必ず写真を残してください。
詳細ページは私の趣味のページ www.jh1ifz.comにリンクします。 |
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